サンタニ：身体、魂、自然の調和

アーユルヴェーダは、インド発祥の伝統的な医学体系です。アーユルヴェーダでは、「アーユ」の生き方を、魂、心、感覚、そして身体を、自然と宇宙の全体性と知的に調和させることと定義しています。アーユルヴェーダ（生命の叡智）によれば、私たちは3つの要素、すなわち「ドーシャ」の組み合わせでできています。ヴァータ（風と空）、ピッタ（火と水）、カパ（土と水）です。これらの要素間の不均衡が私たちを病ませ、アーユルヴェーダ医学はそれを調和させることを目指します。

スリランカの山岳地帯に位置する高級リゾート、サンタニに到着すると、心身の健康が自然環境と調和していることを実感します。サンタニとは、その名の通り「調和」を意味する言葉です。ここでは、アーユルヴェーダ、ヨガ、栄養学、リラクゼーションに基づいた健康的でホリスティックな生活というコンセプトと、持続可能性が融合しています。

サンタニでは、バンガローや共用エリアの建築に至るまで、ミニマルなフォルムと持続可能な素材を用い、周囲の環境に溶け込むよう綿密に設計されています。

天井に設けた自然換気口から吹き込む涼しい風と、辺りに生息するカエルの子守唄を聞きながら眠りに落ちるのは、他に類を見ない体験です。この体験を凌駕するのは、山間のジャングルを覆う低い雲の向こうから昇る日の出を眺めることだけです。サンタニに滞在することで、私たちは慌ただしい西洋式の暮らしの中で忘れがちな、内なる自然と繋がる感覚、自然の一部になる感覚を思い出すことができます。

古都キャンディからわずか32kmの距離にあるサンタニは、豊かな植生、緩やかな起伏のある地形、そして急流が織りなすスリランカの伝説的な美しさを体現しています。ここはハイキングに最適で、仏教の教えである静寂、心の平安、そして内省に身を委ねることができます。